吸血鬼VTuberルル=ルチカ様と仮面ライダージオウ48話の話。
土曜の朝10時。いつもなら余裕こいて爆睡してる時間だがそんなことしてる場合ではない。
置いてあったパンだけ食べて居間で二度寝してる親はほっといて家を出る。ジム行く時間じゃなかったのかよ。
2時間ぐらいで水戸駅に到着。納豆が天敵で有名な私としては、着くなり納豆を食わされる可能性に怯えていたもののそういう事はなかった。
事前に調べてはおいたが時刻表を再確認して田舎並みのバスの少なさにウンザリしつつ待つ。これでいいのか県庁所在地。乗ってしまえば20分ぐらいで目的地に到着。
茨城とか取手以外自分で来たことないですよ。強いて言うなら高校の時に部の練習で少し先まで行ったかな…
ところで
「ルル=ルチカ」という人物をご存知だろうか。何も突然世界史のコーナーが始めようというわけではない。近頃VTuberにどっぷりなのは言うまでもないが、彼女もその1人である。
ある日推しVのアーカイブを漁っていたらおすすめに「仮面ライダードライブコラボトーク」なんてのが出てくるじゃないか。なんだこれは。トークしながら限界になってるこの美少女は誰だ。彼女こそが企画者であり大の特撮好きの吸血鬼VTuberルル=ルチカであった。
プロフィールをドン。
彼女の活動の中でも特徴的なのはやはり"ニチアサ同時実況"だろうか。その名の通りプリキュア→仮面ライダー→戦隊をみんなで一緒に見よう!という配信であり、日曜の朝を共に元気に迎える大きなお友達から支持を得ている。なおコウモリらしく限界に達すると超音波を発し、視聴者(=コウモリさん)達からは「ナスティベント」と称されている。
本物はもっとかわいいよ。
前置きが長くなったが、この日遠くまで足を運んだのはさらに4日前のルチカ様のTwitterに起因する。
(当時の画面が再現できなかった)
前々からエキストラに出たいという強い想いを持っていたとかそういうわけではないが、「今日までだし最終回近いしせっかくだから…」と思ってとりあえず応募したのである。
もうお気づきだろう。当たっ(てしまっ)た。
そんなわけで演技なんて小学校の学芸会以来のこの男は緊張しながら撮影場所の茨城県庁に向かった。
指定の場所に着くとまずその人の多さに驚く。決して狭い場所ではないが、それにしても思っていたよりは人数が。老若男女問わず、後の話によれば100人がそこには集まっていた。
集合時間を回りスタッフらしき人も見受けられたが、前のシーンの撮影が押しているらしく暇だったのでせっかくと思って近くを散歩した。階段を上がったところに何人か人がいたので見てみると、そこから撮影の様子がうかがえた(47話ラスト〜48話冒頭のシーン)。しかもなんという事だ、遠いながらあのハッキリと見えるピ……マゼンタはディケイドではないか。さっそく凄いものを見てしまった。これだけでもとんでもない収穫だったと思う。
例の駐車場。これも茨城県庁だったのか…
見惚れていると参加者への召集がかかり、一旦元の場所へ戻った。
少しすると、我々の前には助監督が現れシーン概要の説明が始まった。
「毎度のことなんですけど、世界が破滅に向かいます」(全員笑う)
「ジオウが平成ライダーの力を集めたが為に歴代の怪人がこの2019年の時代に一斉に攻め込んでくるので、皆さんは必死に逃げてください」
「ディケイドの頭って言ったらわかりますかね?イメージとしてはあんな感じです」
「はっきり言って僕にもさっぱりわかりません(笑)」
助監督にもさっぱりわからない仮面ライダージオウ、なんなんだよ(褒め言葉)
助監督がまた少し撮影に戻ったあと、今度はなんとソウゴ役・奥野さんとツクヨミ役・大幡さんが顔を出してくれた。
奥野さん「ジオウも終わりに近づいてきた中、皆さんの力を借りることができて感謝です。まああの、僕らもう帰るんですけど(笑)撮影頑張ってください!」
帰っちゃいました。
横抜けていく時に手振ってくれたんですけど、完全に俺と目合った(厄介オタク)。
そしていよいよシーンの撮影へ。
攻め込んできた怪人としてバイソンヤミー/アルゴス/カタナ眼魔/リボル/バグスター(未履修の作品含むので間違えてたらごめんなさい)が配置され、逃げるシーンを2回撮影した。開始場所や逃げ方については助監督が参加者を血液型で分けていた。合理的ではあると思う。特に2回目では「逃げる途中でゲーム病にかかって倒れる」という役割が4つのうち1つにのみ与えられた。あのシーンで倒れてるの全員O型です。
未だ緊張気味のこの男もO型であるため、当然バグスターウイルスに苦しんで途中で倒れ
るはずだった。少なくともリハーサルまではそうだったのだが。画に対する人数の都合上かリハーサルの後に役割の微調整が行われ、なんと正面を左から右に抜けるカメラにすれ違うように逃げるという指示を受けた。その結果は是非48話をご覧ください。カバン抱えて必死に逃げる白いシャツの男は、平成仮面ライダーの歴史ラスト2ページというところでその姿をバッチリ映してしまったのであった。
ともあれ、エキストラ初体験は無事に終わった。参加記念品の"Over Quartzer"台本ノートは今のところキレイに飾ってある。断片的とはいえ最終回間際の状況を知っていながら黙って見るのはなかなかもどかしかった。(一般参加ではあるが)数十秒のシーンを撮るのに集まっている人々やかかっている時間を考えると1年間続く作品群のそれぞれが多大な労力がかかっているのだと改めて実感した。これからも仮面ライダーを好きでいたい。
仮題は末尾にsがついていたらしい。なんでだろう
そしてやはりルチカ様には重ねてお礼を申し上げなければならない。あのツイートがなければエキストラの存在すら知らなかったのだから。貴重な経験のきっかけをくれて本当にありがとうございます。
みんなもルル=ルチカ様のチャンネル登録とフォローをして、仮面ライダーに出演しよう!
そして時代は、平成から令和へ…